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2004年03月15日
株式会社GSIクレオスのナノテク戦略と新C/C複合材料の開拓(プレスリリース)

〔1〕開発戦略

=株式会社GSIクレオスは、戦略事業としてのナノテクノロジー関連事業を加速するため、新たに研究開発拠点を設立=

「環境」「エネルギー」および「ライフサイエンス」の三分野において革新的な製品を産官学共同で開発する研究開発拠点としてNBDCを設立し、新たなビジネスモデル構築の戦略的な機能を果たし新時代の商社として独自の地位の確立を目指す。

クレオスでは、ナノテクノロジーという先端分野で日本の産業に新たな貢献をすべく、独自のカップ積層型構造を持つカーボンナノチューブ(CSCNT)、カルベール®の実用化を強力に推進してきた。クレオスのナノテク開発においてはその性質上、産官学のサイエンスネットワークを研究開発の基軸において進めてきたが、特にカルベール®の構造を特定頂いた本分野の世界的権威である信州大学教授遠藤守信博士の科学技術的ご指導のもと、複数の応用開発を関連企業とともに協力して研究推進し、カルベール®の機能を発現させるための様々なナノ表面改質法等も発見し確立してきた。

こうした研究開発の結果、幾つかの分野において画期的成果が得られ、一部用途では既に実用化が実現、その他の重点分野でも実用の可能性が高まってきたので、これらの事業化を集中的に推進する為、当社が主体となった研究開発拠点が必要と判断、本年1月川崎市THINK内にナノ・バイオ開発センター(略称NBDC)を開設した。

NBDCにおける開発コア分野は、これまで重点推進してきた樹脂、炭素、金属系などの先端複合材料開発、燃料電池向け高性能触媒開発、そして細胞培養、酵素研究などのナノバイオ開発を加え、3大分野を重点開発項目とした。

この内、先端複合材料分野で製品化を達成し、NBDC開設を機に、これら重点分野において産官学の連携によるサイエンスネットワークを組織し、各分野の事業化を加速する。                  
       

〔2〕GSIクレオス社ナノチューブ、カルベール®炭素複合材料の開発、製品化に成功、市場投入を開始した

遠藤教授、三菱鉛筆株式会社、クレオスの共同研究により、カルベール®添加新型振動板の製品化を達成、また電子放出電極の応用とそれによる面状発光体作成に成功した。

1)カルベール®添加新型振動板の商品化
従来、音響振動板(=スピーカーコーン)は伝搬速度(音速)が高く、内部損失が大きいものが理想とされており、この相反する条件を満たすスピーカー素材が求められてきた。今回、カルベール®固有の諸機能を生かし、三菱鉛筆鞄ニ自の固定技術PFC(=プラスティック・フォームド・カーボン)によりφ20mmドーム型スーパートゥイーターを製造した。この振動板はカルベール添加により6000m/s以上の高い伝搬速度を持つと同時に、あらゆる周波数域で従来材比10〜20%も優れた内部損失を持つ、音響材料として理想的な物理特性の達成が可能となった。これにより、可聴域外の100KHzまでの再生帯域を実現、緻密で静寂感がありS/N比に優れた音質を得る事に成功した。このドーム型スーパートゥイーターは既に音響メーカーから市販が開始された。

2)カルベール®添加電子放出電極の発光
三菱鉛筆咳FC技術による電子放出電極開発を進めてきたが、その電極からの面状発光に成功した。これまでCNTを利用した電極構造は、その先端部のみが電子放出サイトとして機能していたが、カルベール®の場合はその特異な構造からチューブの横面からの電子放出が確認されていた。今回の電極は主としてカルベール®を横方向に配向した構造による高効率の面状電子放出を達成した。従来の同心円状CNTでは、同様に成形しても長さや方向の制御が難しく、均等な放出に難点があった。
この電極は省エネ、低公害と言う特長を生かし、蛍光灯に代る次世代照明、誘導灯、街路灯、電子顕微鏡やX線の電子銃、液晶バックライトなどの電子源に応用可能で関連の応用開拓を加速する。

以 上